トラックタイヤのインナーチューブをアップサイクルしたバッグ:UITB

縫製作業をするアンドレさん

インドネシアの職人が一つひとつをハンドメイドで作る、トラックタイヤのインナーチューブを用いたバッグブランドであるUITBをご紹介します。

インドネシアのジャワ島の東端にスラバヤという都市があります。そこから自動車で1時間ほどのところに、モジョケルトという村があります。このモジョケルト村にUITBのアトリエがあります

UITBの職人モンドレさんと、友人タントさん

空港からモジョケルト村まで送迎してくれる優しいお二人

アンドレさんと、タントさん
アンドレさんと、タントさん

空港で入国手続きを終えて外に出ると、そこにUITBの職人さんであるアンドレさんと、彼の友人であるタントさんが待ってくれていました。どうも、アンドレさんはあまり英語が話せないらしく、通訳としてタントさんが来てくれたようです。タントさんの自動車で、スラバヤからモジョケルトを目指します。1時間くらいでモジョケルトの私が滞在するホテルに到着しました。

自動車でモジョケルトへ向かう
自動車でモジョケルトへ向かう

今日は日曜日だからアトリエは誰もいないし、アトリエ見学は明日にして、今日はモジョケルトを案内するよ」と、タントさん。モジョケルトの有名な遺跡へ連れて行ってくれました。

文化遺産 Candi Bajang Ratu

モジョケルトに残っている遺産 Candi Bajang Ratu
モジョケルトに残っている遺産 Candi Bajang Ratu

ジャワ島の文化遺産って、ジョグジャカルタにあるんだよね?」と聞くと、タントさんは「モジョケルトにもあるよ。行ってみる?」ということで、ホテルからまた小一時間ほど自動車を走らせてくれました。

ここは公園のようになっていて、マダム達が集まって日本の女子高生みたいにはしゃいだり、セルフィーをして楽しんでいました。「インドネシア人女性は、いつでもどこでも、みんなセルフィーばっかりしてるんだよ」と、タントさん。日本人はやっぱり恥ずかしがりなんでしょうね。

UITBのアトリエへ行ってきました

UITBのスタッフのみなさん
UITBのスタッフのみなさん

アトリエでは、5名のスタッフが作業をしていました。そのうちの4名が女性です。「彼女たちは、アトリエの近くに住んでいる人たちなんだ」とアンドレさん。小さなモジョケルト村で雇用を創出しているのは素晴らしいと感じました。

子供を見守りながら、黙々とカッティング作業をするスタッフさん

彼女たちは主に、生地のカッティング作業をしていました。型紙を合わせて目印を書き、それに合わせてハサミで切っていきます。

黙々と作業をするスタッフさん
黙々と作業をするスタッフさん
主に生地のカッティング作業をしています
主に生地のカッティング作業をしています

モジョケルトには大きな工場がたくさんあります。たとえば、味の素の工場や、ナイキやアディダスの下請け工場もあるそうです。しかし、彼女たちには小さな子供がいて、そういった工場では働けません。ここでは、母である彼女たちが子供を見守れる距離で作業ができ、休憩時間に子供の相手をすることもできます

作業を邪魔しないように遊ぶ子供たち
作業を邪魔しないように遊ぶ子供たち

子供たちもしっかりと躾けられているのか、作業の邪魔をする様子はありませんでした。子供たち4人で、そのあたりを走り回ったり、踊ったりと、とても賑やかでした。ちなみに、左の女の子がアンドレさんの娘さんです。一人の子が踊っていたので私も一緒に踊ってると、みんな一緒に踊ってくれました。そのときの写真がこちら。

みんなで踊る子供たち
みんなで踊る子供たち

縫製作業をするアンドレさん

縫製作業をするアンドレさん
縫製作業をするアンドレさん

アンドレさんだけが縫製作業を行なっています。一つひとつを丁寧に、慣れた手つきでミシンで縫い上げていきます。このときは、小さなカードケースを作っていました。もちろん生地はトラックタイヤのインナーチューブです。

彼がトラックタイヤのインナーチューブを使ったバッグを作るというアイディアを閃いたとのは2014年です。このとき、彼には縫製の技術はなかったそうです。しかし、奥さんの協力も得ながら、死に物狂いで習得したとおっしゃっていました。

縫製作業をするアンドレさん
カードケースを作っていました

UITBについて

破棄されるトラックタイヤのインナーチューブをアップサイクル

アップサイクル
アップサイクル

日本製のトラックタイヤのインナーチューブ

UITBのバッグは、トラックタイヤのインナーチューブをアップサイクルして作られています。インドネシアを走るトラックの多くは日本製のため、トラックタイヤのインナーチューブも日本製であることが多いとのこと。アンドレさんは、この日本製のインナーチューブに注目し、アップサイクルすることを思いつきました。

アップサイクルについてはこちらをご覧ください。

アップサイクルとは?リサイクルと違うの? – HUMMING BAGS BLOG

耐久性、防水性の高いバッグをインナーチューブで作る

トラックタイヤのインナーチューブは、丈夫で耐久性が高く、防水性においても優れている」と、アンドレさん。インナーチューブ材質の特性を活かし、耐久性、防水性が高いバッグを彼は作っています。

丁寧な洗浄となめし

レザーのように光沢を放つインナーチューブ
レザーのように光沢を放つインナーチューブ

破棄されたタイヤのインナーチューブですから、もちろん丁寧に洗浄しています。最初に水と洗剤に浸して洗い、汚れを落とします。その後に、化学薬品を塗布することによって、インナーチューブをより黒く光沢のあるものへと仕上げています。まるで、革のなめし作業のようですね。実際に、彼の作るバッグはまるでレザーのような美しい光沢を放っています

UITBの生地はすべて一点もの

UITBのバッグは、同じインナーチューブの模様のものがないため、すべてが一点ものです。次の写真のように、すべて生地の模様が異なります。ぜひ、違いを見比べてみてください。

一つひとつ表情が異なる
一つひとつ表情が異なる

また、数は少ないですが線や文字などが入っているものもあります。これはこれで味わい深いですよね。黄色と水色の線や、OCT 16と日付が入っています。

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黄色と水色のラインが入っている
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日付がマークされている

国際的評価

アンドレさんの作るバッグは、イギリス、ドイツ、オーストラリアですでに販売されています。また、NGOを通して、バリ島などの観光客の集まる場所での販売も行なっています。

UITBのバッグ

UITB 防水ロールトップリュック

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UITBの代表モデルである、防水ロールトップリュックです。インナーチューブを使用していないナイロン生地も防水性のあるものなので、自転車などで移動するときにも便利ですね。外ポケットが1つと、内ポケットが1つあります。

私もひとつ愛用しています。モジョケルト村のアトリエで受け取ってから、ジャワ島を横断する間は毎日使っていました

UITB 防水ロールトップリュック
UITB 防水ロールトップリュック
UITB 防水ロールトップリュック
UITB 防水ロールトップリュック

ジャワ島を電車で横断したときの記事はこちらです。

ジャワ島横断:東端はスラバヤから西端のジャカルタまで電車で横断してみた話 – HUMMING BAGS BLOG

UITB 防水ボディバッグ

UITB 防水ボディバッグ
UITB 防水ボディバッグ

こちらも防水ロールトップリュックと同様の防水生地を用いています。荷物が少ないときに持っていると便利ですよね。財布やスマホを入れてもまだまだ余裕があります。500mlサイズのペットボトルも入りますので、ジョギングにも良さそうですね。

前面に外ポケットと、鍵などをひっかけておけるフックがついています。

日本で購入できるのはHUMMING BAGSだけ

こちらも、日本で購入できるのはHUMMING BAGSだけです。ぜひ一度ご来店くださいね。

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