井戸多美男作 T416 サンプラチナ製 丸メガネの魅力

井戸多美男作 T416

金子眼鏡で購入した井戸多美男作、サンプラチナ製の丸メガネ(T416)の魅力について書きたいと思います。

実は購入したのはかなり前で、7〜8年前だと思います。しかもここ数年はほとんど使っていませんでした。今回、セミミニマリストを目指すに際して処分するべきリストの上の方に入っていましたが、改めて向き合うと良いメガネだなと気づくことができたのでその魅力を語らせてください。

動画でもご紹介しています。

こちらの記事では、おすすめのメガネブランドもご紹介しています。

おしゃれな大人におすすめのメガネブランド9選 – HUMMING BAGS BLOG

サーモントメガネ(ブロータイプ)についてはこちら。

サーモントメガネがダサい?とんでもない!サーモントの魅力と、メンズおすすめのおしゃれモデルのご紹介 – 茶本悠介のブログ

サンプラチナとは

サンプラチナという材質は、ひと昔前のメガネに使われていたものです。

昭和2年、日本の金属メーカーが耐食性に優れプラチナに似た色彩・質感の素材を開発したことからサンプラチナと命名されました。通常の合金に比べ硬く、研磨が難しいため熟練の技を必要とします。

ポーカーフェイス https://www.pokerface-web.com

井戸多美男作とは

井戸多美男作の刻印
井戸多美男作の刻印

井戸多美男氏が手作りで仕上げるメガネのブランド名です。井戸多美男氏は次のように紹介されています。

サンプラチナ製の眼鏡造りを得意とする数少ない眼鏡職人。非常に複雑な数多くの工程を一人でこなす職人技は、メタル職人でも突出した存在です。独自の処方を開発して、セルロイド枠とのコンビネーションフレームやセル巻ブリッジなど、作られなくなって久しいディテイルを復活させています。

ポーカーフェイス https://www.pokerface-web.com

確かにセルロイドとメタルのコンビや、セル巻きブリッジは安物ではあまり見かけませんが、中・高級ブランドでは今でも作っていますし、むしろトレンドであることから、そこが強みではないように思います。素晴らしい点は、全ての工程を一貫して一人で行なっているというところですよね。

サンプラチナ製の良し悪し

サンプラチナのメッキがすぐに剥がれる

井戸多美男作 T416
井戸多美男作 T416 メッキが剥がれている

サンプラチナは耐食性に優れています。確かにサンプラチナ自体はそうでしょう。しかし、井戸多美男作 T416はメッキがすぐに剥がれてきます。またフィッティングを良くするためにつけられているシリコンもすぐに剥がれてしまいます。

井戸多美男作 T416 シリコンもすぐに剥がれる
井戸多美男作 T416 シリコンもすぐに剥がれる

実は、一度金子眼鏡にて修理を出して、再メッキとシリコンと交換をしてもらいました。それでも使用しているとすぐに剥がれてくるので、それから使わなくなってしまったという経験があります。

サンプラチナのメッキ剥がれは、もはや経年変化の味わい

井戸多美男作 T416
井戸多美男作 T416 メッキ剥がれだけでなく、蝶番部分に変色も見られる

30本程度の眼鏡を所有しています。現在は、チタン製のメガネを主に使用しており、メッキが剥がれるという問題に出くわすことはなくなりました。やはりサンプラチナという過去の遺産にしがみつくのではなく、最新のマテリアルを使ったメガネの方がベターであると結論づけていました。

井戸多美男作 T416
井戸多美男作 T416 もう一方の蝶番部分にも変色が見られる

しかし、改めて井戸多美男作のサンプラチナを眺めていると、このメッキ剥がれは経年変化の味わいである、ということにようやく気づくことができました。部分的には変色すらしています。

井戸多美男作 T416
井戸多美男作 T416 フレームとレンズの隙間にもダメージが見られる

部分的に変色していても、しっかりとメンテナンスして清潔感を保つこと。これを最低条件とした上で、このメガネのメッキ剥がれが「不清潔」に見えないようにして使ってあげれば、これは本当に味わい深い逸品に変化します。

掛け心地の調整

金子眼鏡南船場店にて再フィッティング

しばらく掛けていなかったからか、少しフィッティングがルーズになっていました。これも使わなくなった理由のひとつだったのかもしれません。私はけっこうタイトなフィッティングが好みなので、金子眼鏡へ行き再フィッティングをしてもらいました。

金子眼鏡の店員さんに聞いてみた

メッキ剥がれについて

井戸多美男作 T416
井戸多美男作 T416 裏面から見るとメッキ剥がれが気になる

メッキ剥がれについては、再メッキ修理ができるとご回答いただきました。やはりこれは、このメガネT416には避けて通れない問題なのでしょう。「これはもう味わいとして考えるしかないですね」と私が伝えると、「そう考えていただけると嬉しいです」とのこと。メッキ剥がれが受け入れられない方は、チタン製の丸メガネを探す方がベターでしょう。

チタン製の丸メガネなら、スティーブ・ジョブズがかけていたLunorや、鯖江産のカメマンネンなど、有名ブランドは他にもたくさんあります。

www.lunor.com – Welcome to the Luniverse Kamemannen – カメマンネン

井戸多美男氏について

井戸多美男氏 https://www.pokerface-web.com

製作している井戸多美男さんは、ご高齢で現在70歳前後とのこと。サンプラチナ製のメガネを作るには、高い技術と、時間がかかるそうです。最近は生産量も減りつつあり、店舗在庫もほとんどありませんでした。私が掛けているT416は特に人気のあるモデルなのにも関わらず、在庫はあえてディスプレイせずに隠してありました。しかも在庫があるのは色違いのものだけです。

店員さんに「本当にこれ井戸多美男さんお一人で作ってるんですか?」と聞いたら、「基本的に一人で作っているけど、もし手伝っているとしてもご家族でしょうね」とおっしゃっていました。

井戸多美男作 T416 手造の刻印

それでも井戸多美男作が欲しいなら、今買うしかない

井戸多美男作 T416
井戸多美男作 T416

ここまで、井戸多美男作のメガネの一長一短を書いてみました。それでも、やっぱり欲しいとなれば、買うなら今しかないでしょう。

人気があるモデルT416ですら供給が少なくなっています。井戸多美男氏もご高齢となり、いつ引退されてもおかしくありません。もちろん技術が引き継がれることは考えられますが、井戸多美男氏自身が作ったT416が欲しければ、迷わず店舗へ行って取り寄せてもらうのが良いでしょう。いつディスコンになってもおかしくありません。

さいごに

お店を出る前に、予備を買うなら今ですよと言われちゃいました。2本目はさすがにいらないかな笑。

Share