もはや芸術!オールデンのコードバンコインローファーの魅力を語る

ステッチが美しい

ご縁がありまして、オールデンのコードバンローファーをお譲りいただきました。

状態はあんまり良くなかったのですが、馴染みの修理屋さんで徹底的に修理してもらい、これからどんどん履いていこうと思っています。修理したときのお話はこちらに書いています。

レンデンバッハ(JR)にオールソールを交換したオールデン – 茶本悠介のブログ ファッショントーク

タッセルローファーのご紹介もしています。

オールデンのタッセル ウィングチップ ローファーの魅力 – 茶本悠介のブログ ファッショントーク

オールデンとは

オールデンの歴史

オールデンの工場
オールデンの工場 aldenshoe.com

オールデンは1884年に創業されたアメリカの靴ブランドです。マサチューセッツ州ミドルボローで、チャールズ・オールデンによって設立されました。当初はすべて手作業で行っていたため、1人の職人が1日に1組の靴を作っていました。1850年、ステッチングを機械化することにより生産性が500〜700%向上したそうです。この新しいアプローチは品質の向上にもつながりました。その頃からアメリカでは鉄道網がどんどんと広がり、靴の需要が急造し、チャールズ・オールデンの工場は繁盛しました。

オールデンの創業者
オールデンの創業者 aldenshoe.com

1933年、チャールズ・オールデンが引退したことで、マサチューセッツ州ブロックトンに工場を移しました。世界経済は1929年から世界恐慌に陥り、オールデンを含むニューイングランドの靴メーカーは大きな打撃を受けました。その後、第二次世界大戦中に需要は増加しました。第二次世界大戦が終わると、消費者のニーズは「より低コストで大衆向けの靴」へと変わりました。しかし、オールデンは低コストの大衆向けの靴ではなく、高品質のドレスシューズを作ることをやめませんでした。特に、履き心地が良いラストを設計することに注力しました。

1970年、マサチューセッツ州ミドルボローに新しい工場を建設し、現在も靴を生産しています。オールデンは、ニューイングランドで最初の靴メーカーであり、ニューイングランドにあった数百社の中から現在も残っている靴メーカーです。今でもファミリービジネスで行っており、長年の伝統から高品質で本物の靴製造のノウハウを引き継いでいます。

オールデンのコードバン靴

ホーウィン社のシェルコードバン horween.com
ホーウィン社のシェルコードバン horween.com

オールデンのコードバン靴は、シカゴのホーウィン社のシェルコードバンで作られています。ホーウィン社のシェルコードバンは、現在の革市場で最高級素材の1つとして知られています。何世紀も前から変わらない伝統的なベジタブルタンニング手法で作られるこのコードバンは、芸術と言っても過言ではないですね。なめし工程には6ヶ月の歳月を要します。このように作られるシェルコードバンは、柔らかく、しなやかで、高い耐久性のある革となります。

シェルコードバンで作られたオールデンシューズは、とても長く履くことができます。しっかりと手入れをしていれば、何世代にも渡って、父から息子へ受け継がれることでしょう。

このシェルコードバンは、昔ながらの作り方で製造される靴のための高級素材です。大量生産するような靴メーカーが同じシェルコードバンを使って作ろうとしても、そのポテンシャルを引き出すことは不可能でしょう。

また、ホーウィン社は生産したコードバンの中でも特に良いものは優先的にオールデンへ供給しているそうです。ホーウィン社のコードバンの靴を買うなら、オールデンで決まりですね。

私のオールデン コードバン ローファー

私のオールデン コードバン ローファー
私のオールデン コードバン ローファー

ソールはボロボロだったものの、アッパーは丈夫なためかダメージはほぼありませんでした。一部、糸のほつれはありましたが、修理でしっかりと補修してもらいました。

なめらかなシワが美しい

コードバンのシワが美しい
コードバンのシワが美しい

コードバン特有の、なめらかな曲線を描いたようなシワの入り方が本当に美しいですね。この丸みのあるやわらかな曲線が、光の反射も特有のものにしてくれるので、靴を持っていろいろな角度から眺めるだけでも楽しめます。もちろんコードバンならではの特徴的で美しい光沢も見逃せません。奥行きのある深い光沢が、上品に艶々としています。この靴を眺めながら、ゆっくりバーボンを飲めますね。

コードバンのシワが美しい
コードバンのシワが美しい

美しいステッチ

ステッチが美しい
ステッチが美しい

アッパーのステッチワークもまた見事です。Uの部分に2本のステッチが施されているのですが、この2本の間の部分は少しだけ、ぼこぼこと隆起しているのですね。この「ぼこぼこ」が均等に並んでいて、とてもリズミカルです。下の写真を見てもわかるように、ステッチとステッチの間の部分の光の反射が均等に並んでいますね。シンプルなコインローファーのデザインなのにかかわらず、このディテールにこのような芸術を組み込むとは、オールデンがたくさんの人に評価されている理由が分かります。

美しいステッチ
ステッチが美しい

ソールはレンデンバッハに交換

ソールはレンデンバッハに交換
ソールはレンデンバッハに交換

コードバンオールデンにふさわしい、良いソールをつけたいと考え、レンデンバッハのソールに交換しました。アッパーだけでなくソールもまた美しいのですよね。こちらは別の記事で書いています。

レンデンバッハ(JR)にオールソールを交換したオールデン – 茶本悠介のブログ ファッショントーク

さいごに

コードバンオールデンがここまで美しいとは、正直思っていませんでしたので、修理が仕上がった昨日からずっと眺めています。まだ履き下ろしていないのですが、これから死ぬまで履き尽くしてやりたいと思える良い靴に出会うことができました。一言でいうと、幸せです笑。

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